ミニチュアピンシャー/6歳/4kg/避妊手術済み(繁殖犬で劣悪な環境から保護された肝臓病の女の子)
犬の体と肝臓ケアを考えるための基本と実践(ピチュの場合)

はじめに
手作りご飯は
「無添加で安心そう」「体に良さそう」
そんなイメージから始められることが多いと思います。
でも実際には、
始める前に必ず知っておいてほしい前提があります。
特に、
肝臓の数値に配慮が必要な犬の場合、
一般的な手作りご飯の話を
そのまま当てはめることはできません。
このブログでは、
- すべての犬に共通する手作りご飯の基本
- 肝臓病がある場合に注意すべきポイント
- その中で、うちの子(ピチュ)の場合はどう考えているか
を、栄養学の知識と実際の経験をもとにまとめています。
※レシピを真似するための記事ではなく、
考え方と判断基準を知るための記録です。
🐾 ① 手作りご飯の基本(すべての犬に共通)

まず前提として、
手作りご飯を考えるときに
健康な犬でも必ず守ってほしい基本があります。
- 犬の栄養は人と同じではない
- 犬にとって 絶対にNGな食材 がある
- 「自然」「無添加」=安全ではない
- 生食は安全面・消化面で注意が必要
- いきなり全食を手作りにしない
- 体調・便・食欲を毎日観察する
② 一般的に言われている栄養バランス(健康な犬の目安)
手作りご飯について調べると、
健康で元気な成犬の場合の目安として
次のような比率が紹介されることがあります。
- 肉・魚(たんぱく質):約70%
- 野菜:約10%
- 炭水化物:約20%
これは
✔ 疾患がない
✔ 活動量がある
✔ 成犬
を前提とした 一般的な考え方 です。
ただし、
元気な犬であっても
年齢・体格・活動量・体質によって
必要なバランスは変わります。
③ 肝臓病がある場合は、考え方が変わる
肝臓は、
- たんぱく質・脂質・エネルギーの代謝
- 老廃物の処理
- 解毒
などに深く関わる臓器です。
そのため肝臓病がある場合は、
- 一般的な比率をそのまま使わない
- たんぱく質は「量と質」を見直す
- 脂質の扱いに注意する
- エネルギー不足を防ぐ工夫が必要
といった 食事設計の見直し が必要になります。
④ 肝臓病の子が食べてOKな食材(ピチュ基準)
ピチュの場合、
肝臓への負担と消化を考え、
次のような視点で食材を選んでいます。
- 消化しやすいもの
- 脂質が高すぎないもの
- 肝臓の代謝を必要以上に刺激しないもの
「健康な犬ならOK」と言われる食材でも、
今のピチュには使わないものがあります。
⑤ 避けている食材(肝臓視点)
避けている理由は
「悪いから」ではありません。
- 脂質が高い
- 代謝負担が大きい
- 今の数値ではリスクが高い
といった 肝臓視点での判断です。
「一生NG」なのか
「今は避けているだけ」なのかも
分けて考えています。
⑥ 生で与えない理由(栄養学・安全面)
ピチュのご飯では、
基本的に 生食は行っていません。
理由は、
- 消化への負担
- 細菌・寄生虫のリスク
- 肝臓での解毒負担
肝臓ケアを考える場合、
「食べられること」より
「無理なく消化できること」を重視しています。
⑦ 加熱方法・刻み方・柔らかさの考え方
- 加熱しすぎない
- 細かく刻みすぎない
- 噛めるけれど、胃腸に負担をかけない柔らかさ
これは 犬視点 に加えて、
肝臓病の犬視点 で考えています。
噛める=消化できる、ではありません。
⑧ 分量を決める考え方(g・kcal)
一般的に、
健康な体重3.5kg・避妊済み・6歳前後の犬であれば
このくらいのカロリー、という目安はあります。
ただし実際には、
- 肝臓病の有無
- 年齢
- 避妊・去勢の有無
- 活動量
によって必要量は変わります。
ピチュの場合は、
療養食フードの成分(kcal・たんぱく質・脂質)を確認し、
できる限りその栄養設計に近づける ことを意識しています。
⑨ 水分を
手作りご飯では
食材や栄養に目が向きがちですが、
水分摂取は肝臓ケアでとても重要です。
水分が不足すると、
- 老廃物の排出が滞りやすくなる
- 体内の巡りが悪くなる
- 便が硬くなり、体に負担がかかる
ピチュのご飯では、
- ご飯に水分(スープ)を含ませる
- 食事から自然に水分をとれるようにする
ことを意識しています。
水分は
「水を飲ませる」だけでなく、
食事に含ませるという考え方も大切です。
⑩ 獣医師と確認しているポイント
この手作りご飯は、
自己判断だけで行っているものではありません。
- 定期的な血液検査
- 数値の変化
- 食事内容の確認
を行いながら、
獣医師と相談しつつ進めています。
まとめ
手作りご飯は、
「体に良さそうだから始めるもの」ではなく、
愛犬の体を理解しながら考えるものだと思っています。
特に肝臓ケアを考える場合は、
- 一般論をそのまま使わない
- 数値と体調を見る
- 食材・分量・水分をセットで考える
この視点がとても大切です。
※大切なこと
ここに書いている内容は
ピチュの体調・検査値をもとにした一例です。
すべての犬に当てはまるものではありません。
